Harley Ingleby

サーフィンを始めたのは4歳。人生最初のサーフボードは父親の折れたショートボードを再利用したものだった。それは5フィート6インチのロングボード。以降、父親がコレクションしていた自慢のサーフボードでサーフィンを覚えていった。高校を卒業する頃にはショートボードとロングボードの両方の大会に出場するまでにサーフィンスキルは上達したものの、よりたくさんの友達がいて楽しかったという理由からロングボードへ傾倒していった。卒業後はオーストラリアのロングボードサーキットに参戦し、2006年からはWLTの試合にも出場。2008年にはフランス大会で優勝を飾り、最終ランキングで3位をマークした。2009年には日本の田原プロで優勝、モルジブで2位となり、世界タイトルを獲得。ショートボードの世界でもテイラー・スティール制作のサーフムービー『インナーセクションVOL.2』で存在感を発揮する。2014年にも世界タイトルを獲得した後、コンペシーンから離れてからはサーフボードデザイナーのビリー・トールハーストとボードデザインの仕事に傾注、ハイパフォーマンスが楽しめるロングボード開発に勤しんでいる。

Shaped by Billy Tolhust
MID 6
7'0" x 20 1/2" x 2 5/8" 40.3L
7'6" x 21" x 2 3/4" 47.9L
7'10" x 21 1/4" x 2 3/4" 50.6L
5 Fin System
あらゆるタイプの波質において、ミッドレングスとして最高のパフォーマンスを発揮できるようにデザインされた『ミッド6』。絞り込まれたラウンドピンテール、スムースなカーブを持つアウトライン、わずかにノーズフリップを加えたスムースなロッカーは、波の深いポケットでもストレスを感じることなくフェイスにフィットする。スラスターやクアッドフィンのセットアップは、ゆるやかに設定された6 チャンネルボトムとの相乗効果で、たとえ掘れた波であってもポジティブなフィーリングを与えてくれる。アップ気味にセットされたノーズエリア、ボトム側へタックしたミッドエリア、そしてセンターからなめらかにフォイルされたテールエリアのハードレールは、タイトなカービングをする際にもホールド性を維持し、ドライブしながらセクションを駆け抜けられるバランスの良さを持つ。『ミッド6』は毎日のサーフィンで活躍してくるのはもちろん、シリアスなコンディションにおけるサーフィンでも快適に波に乗れるよう緻密なチューニングが施されている。

HIHP

9'0" x 21 7/8" x 2 13/16" 61.4L
2009年と2014年の世界チャンピオン獲得時に使用したモデル。全体的にロッカーを持たせたハイパフォーマンスモデルで、ラウンドハウスカットバックやオープンフェイスでのカービングが楽しめる。ハーレー・イングルビーは通常スラスターのセッティングで使用。スナップをきかせたいときや、掘れた波、ダウンザラインでスピードを維持したいときには、クアッドフィンのセッティングで使用している。

HI4

9'1" x 22 9/16" x 2 3/4" 64.5L
9'3" x 23" x 2 7/8" 70.0L
4+1 Fin System
HIシリーズにおいて最もウォーキングとノーズライドに特化したモデル。HIHPより少しボリュームを持たせ、日本のパワーレスの波でもスピードを維持。ロッカーはHIHPモデルをベースに幅を持たせて安定感を生み、ボトムにはゆるやかなコンケーブを入れてターンを容易にした。テールエンドから6インチのところからテールロッカー始めることで、波のポケットのなかでのコントロール性を高めている。

DIAMOND DRIVE

9'2" x 22 1/2" x 3" 69.0L
9'4" x 23" x 3 1/16" 76.0L
4+1 Fin System
ハーレー・イングルビーがスモールウェイブでのパフォーマンスボードとして使用しているモデル。パドリングやトリミングでのスピード性を重視してロッカーをフラットに設定している一方、スタンスエリアにはカーブを付けて力のない小さな波でもクイックなターンを可能にしている。もちろんノーズライドも楽しめる、世界を制したサーファーが自信を持って送り出す小波用のスペシャルロングボード。

MOE

Shaped by Billy Tolhust
MOE
7'2" x 22" x 2 13/16" 49.4L 5 Fin Setup
7'4" x 22 1/2" x 2 7/8" 52.9L 5 Fin Setup
8'0" x 22 5/8" x 3 1/16" 61.2L 4+1 Fin System
ビギナー、スローな波のときに少しボリュームのあるサーフボードを求めているショートボーダー、いつもより短いボードでクイックにサーフしたいロングボーダー。そんなサーファーたちを楽しませるモデルが、このミッドレングス。幅と厚みがマニューバビリティを犠牲にしないパドリングパワーを生み、フラットからダブルコンケーブというボトム形状がドライブターンとビッグターンを可能にしてくれる